チラシも舞台もパンフも、劇団☆新感線を彷彿とさせるモノあり。
まず引っかかったところ。
差しで勝負中のカンベエとキュウゾウの間に、いきなり割ってはいる水分さまの演出はいただけない。
そのあと、水分様が長々と呪文を唱え始め、それでキュウの気が変わるのもどうかなあ。
舞台キュウがおっさま好き好き!に見えないのは、そのあたりのせいだろう。
そういう意味では、最後にキュウを看取るのはカツで正解かも。
カツが寝返った理由もちょっと無理があるよね。
アニメを知らず舞台だけ見たら、ますますわからないだろう。
同様にウキョウが天主を殺すシーンも何をやったのかわからないだろうし、最後のキクチヨもどういう状況かわからないよね。
キクががんばってるときに、カンベエ様とシチさんは上でなにやってんの?と思うよね。
脳内補間が出来ない人には不親切な作りが多い。
時間的にはしょるのは仕方ないとは思うけど、白紙の状態で見る人が楽しめていればいいな。
おっさまは……胡散臭くない、老獪じゃない、枯れているどころか熱すぎてヴァイオレンスに走るほどだ。軍師というより先頭に立って突っ込むタイプ。
未来のカツがああなる気がして仕方がない。
見事ながにまたの構えがステキ。
シチさん……とてもきれいだたけど、台詞も殺陣も一番はらはら。槍は難しいのかもしれないね。
大戦を生き延びてきたという感じがないのは残念。
舞台版イツモフタリデは私的には今ひとつ。
これは私の好みの問題で、表現方法が変わればキャラも多少変わるのは仕方ない。
キュウ……熱い男だった。動きは見事だった。くるくるよく回ってくれた。
カツに対して「小僧!」って ちょっとヒョーゴ入り?
カメハメ波、見たかった。
ヘイさん……存在感あった。殺陣もすごくキレがいい。
ゴロさん……声優さんだというが、動きも演技も堂に入っている。
キクチヨ……レイザーラモン氏がこれほどやってくださるとは。立派にキクチヨでした。
カツ……おっさまに焼きを入れられ、キュウとヘイさんとゴロさんに背中を押して、いや尻を蹴飛ばしてもらった幸せ者。
しかし、あそこまで落とされるとは思わなかった。いい子故に哀れだが、自分の選んだ道を歩み続けて加藤カンベエになってくれ。
ウキョウ……よいね〜山崎銀乃丞。
先日及川ミッチーを見て思った。ミッチーのウキョウもよいに違いない。
ヒョゴさん……つっぱり具合がいとおしい。
キュウゾウとゴロさん 途中で一人称が変わるのはなぜかしら。
1対1の勝負はまた別だが、殺陣の善し悪しは斬られる側の力量が大きくものをいうのね。
この舞台の主役はカツシロウとキララ、ウキョウ、そしてキクチヨだろう。
物語を通して変わっていかないキャラは本当の主役とは言い難いと思っているので、カンベエは重要な役だけど私が考える主役の定義から外れている。
おっさまも変わってほしかった。いや、変わったのかもしれない。カツに自分の刀を渡したから。
変化があったと、水は涸れていなかったと信じたい。
楽しい舞台でした!
あと数回見たかったけど、行けただけで良しとしなくちゃ。
DVDが楽しみだ。
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